歯の病気

歯周病 歯周病
■歯周病は細菌による感染症。
 お口の中には、つねに300種類ほどの細菌がすんでいます。このうち3割ほどが歯周病菌やむし歯菌。普段はさほど悪さをしませんが、不衛生な状態が続くと増殖し、歯周病は、進行すると歯ぐきや歯を支えているあごの骨などの歯周組織が破壊されるため、歯がグラグラして噛めなくなり最後には抜けてしまう、怖い感染症です。

■歯周病の進行
 歯周病の進行は、非常にゆっくり。日常の口腔内の変化には、なかなか気づきません。
かなり進行していても自覚症状はほとんどなく、歯がグラつくようになって初めて「あれ?」ということも。

歯肉炎 @歯肉炎
細菌の出す毒素によって、歯ぐきに炎症が起きています。ちょっとした刺激で出血しやすくなります。
中度歯周炎 B中度歯周炎
歯根の3分の2の深さまで、歯周組織が破壊。6ミリほどの深さの歯周ポケットからは膿が出て、口臭も悪化。
軽度歯肉炎 A軽度歯周炎
歯根の半分程度の深さまで炎症が進み、歯周組織の破壊も少しずつはじまります。歯周ポケットの深さは4ミリ程度。
重度歯周炎 C重度歯周炎
歯を支える骨がほとんどなくなり歯はグラグラ。歯ぐきが腫れ痛み膿が出て、ぽろりと歯が抜けてしまうこともあります。

■プラークと免疫力の低下で、歯周病リスクが上昇。
免疫力  歯周病リスク
 歯にくっついた細菌や食べカスのかたまりを歯垢(プラーク)と呼び、これを放置していると細菌がさらに増殖します。この細菌のかたまりは、不衛生な状態が続いたり、体調不良などで、体を守ろうとする免疫力のバランスがくずれるとますます増殖し、毒素を放出しはじめ、歯周病は次第に進行していきます。このように歯周病は、プラークの増加と免疫力の低下、2つの条件が重なったとき、発症する危険性がグンとアップする病気なのです。

■歯周病は「骨」をむしばむ。
 歯周病の怖いところは、骨組織をむしばむこと。骨の内部は骨を生み出す細胞と骨を壊す細胞が新陳代謝を繰り返していますが、歯周病になると骨を壊す細胞が異常に増加し、歯を支える大事なあごの骨などの歯周病組織を破壊してしまうのです。

■歯周病が呼び起こす、全身の病気。
 また、歯周病の被害はお口の中だけに留まりません。歯周病菌は、歯ぐきの毛細血管から血液中に入り込み、血管を傷つけ、それが原因で心疾患を呼び起こしたり、糖尿病を悪化させたりします。歯周病は全身の病気につながるという意識を持って、早めの治療を心がけましょう。

■歯周病菌のかたまり、プラークをしっかり取り除きましょう。

プラーク  磨き方
いかにプラークを取り除き、細菌の数を減らすかが、カギ。お口の中の食べカスは、歯周病菌やむし歯菌によって粘着力の強いプラークに変わります。プラークの中には、1mgに約1億以上の細菌が存在しているといわれ、放置しておくとどんどん増殖しますので、食後の食べカスのうちに取り除くのがベストです。歯ミガキは1日3回、食事の後ごとに磨くのが理想ですが、それが無理な場合は、最低でも、就寝前の歯ミガキを必ずしっかりと行ってください。

■プラークを残さない、毎日のブラッシング方法。
 ブラッシングは、磨きたい場所に毛先を確実に当てて、歯ぐきとともに軽くマッサージするように、ゆっくり小刻みに動かして磨きます。力を入れると毛先が開き、磨きたい箇所に毛先が当たりにくくなりますし、歯や歯ぐきを傷めてしまうので、要注意。プラークは粘着性が高いので、1か所10回以上、全体で5分くらいかけ、ゆっくり丁寧に磨きましょう。
 歯ブラシは、硬いものよりやわらかめのナイロン製で、弾力のあるものを選びます。ヘッドは、口の奥まで入りやすい小さめのもので、歯を一本一本丁寧に磨きます。また、歯ブラシの毛の弾力がなくなり、毛先が開いてきたら、新しいものと交換してください。
※プラーク(歯垢)にだ液中のカルシウムが沈着すると、石灰化して歯石になります。歯石は自分で取り除くことができませんので、歯科医院で定期的に除去してもらうようにしましょう。

■大切なのは、早期発見、早期治療。
 歯周病は、早期発見、早期治療が大変重要。定期的に歯科医院でチェックすることが大切。また、免疫力を低下させないよう、バランスの良い食事をとり、疲れやストレスを溜め込まないよう、日頃から健康管理に注意しましょう。

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